うつ病とはどんな病気か?
うつ病の主な症状を挙げると・・・
- ほとんど毎日、抑うつ気分(ゆううつ)が続く
- 何に対しても楽しいと感じることができず、興味がわかない
- 食欲がない。体重が減る
- よく眠れない
- イライラする
- 疲れやすく、だるさがとれない
- 自分を責めてばかりいる
自分には価値がないと思う - 集中力が低下し、考えることができない
- 死んだ方がよいと思う
これは専門医の診断に広く使われている診断基準でもあります。
(1)または(2)を含む5項目以上に当てはまり、
2週間以上続いているようなら、苦痛や生活上の支障がある場合にうつ病が強く疑われます。
(アメリカ精神医学会「DSM-IV」)
※うつ病の疑いがある場合は、ご自身だけで判断せず、必ず医師の診断を受けてください。
なぜこんな症状が現れるのでしょうか?
ゆううつな気分になったとき、私たちの脳では、「ゆううつ、消えろ~」という信号が脳全体に送られます。
脳の中の信号の伝達は神経細胞から神経伝達物質が放出されることで行われます。
うつ病の人ではこの神経伝達物質の放出が減少しているため、命令がうまく伝わらずゆううつから抜け出せなくなってしまうのです。
さらにひどくなると、脳の一部が萎縮してしまうことがあることも分かっています。
うつ病は脳の異変なのです。