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インフルエンザにかかった時に「するべき5つのこと」「してはいけない3つのこと」

冬に流行するインフルエンザ。インフルエンザの予防接種は毎年10月から開始され、抗体ができるまでに2週間はかかるため、インフルエンザがもっとも流行する1月までに抗体をつけておくことを考えれば、12月中旬頃までに予防接種を受けることが推奨されています。でも、このワクチンも絶対ではありません。もしインフルエンザにかかったら? これから紹介するのは、そんな時にするべき5つのことと、してはいけない5つのことです。

■するべきこと

1:抗ウイルス剤の使用

インフルエンザに対して処方される薬は、主に2種類あります。ひとつはタミフルのカプセルか粉、そしてもうひとつは吸引するリレンザ。ウイルスの活動を抑えるために発症してからすぐに使用することが大切です。

2:解熱鎮痛剤の服用

解熱鎮痛剤は、痛みを緩和し、熱を下げる効果があります。喘息、高血圧、慢性疾患のある方は事前に医師に飲んで問題ないか確認しましょう。なお、アスピリンやボルタレン等子供には与えてはいけない解熱鎮痛剤があります。これは急性脳症などを引き起こし、生命にかかわる可能性があるためです。

3:水分補給

水分不足や脱水は最も避けねばならない状態です。熱がある、また病気になったときには水やスポーツドリンクなどを十分にとることが必要です。胃がむかむかしている場合は、ストローで飲むことを試してみましょう。どうしても飲めないときなどは、氷を口に含むことも有効です。喉のつまりも改善します。

4:市販の物で出来る対処法

鼻炎薬、抗ヒスタミン薬は、風邪やインフルエンザの一番嫌な症状を緩和してくれ、抗ヒスタミン薬は、深い眠りにも役立ちます。咳止めの飴などを舐めると喉のイガイガが落ち着きますが、小さな子供は、喉に詰まらせることもあるので小学生以上を目安にしましょう。

5:家から出ずゆっくりする

インフルエンザや重い風邪、またはノロウイルスなどにかかった時には自分のためにも、人のためにも家で大人しく体を休めることが重要です。病人を別室に移すことが感染拡大を防ぐことへ繋がります。ふとんに入っていなくても、リビングを暖かくしてゆっくりしているだけでもOKです。また、部屋の湿度を保つことで、患者が呼吸をしやすくなるので加湿器の使用もお勧め。塩水でのうがいも、喉のイガイガ改善に役立ちます。

■してはいけないこと:

1:子供に大人用風邪薬を与える

自己判断で薬を飲ませてはいけません。必ず子供用の用法がある薬を使い、のんでもよくなる様子が見られない場合は、医師の判断をあおぎましょう。

2:ただちに病院に行く

発熱後24時間以内は検査をしても陽性になりにくいので、夜間の発熱なら翌日に受診しましょう。発熱後8時間以上たつと、検査結果の精度があがるといわれます。「熱が出た」というだけで夜中に救急病院を受診しても、ほぼ意味はありません。

3:熱が下がってすぐに外出する

熱がさがっても、インフルエンザの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。少なくとも熱がさがってから2日目までは外出しないこと。また、今は普通の季節性インフルエンザとして扱われる2009年の新型インフルエンザについては、発熱などの症状がなくなってからも、しばらく感染力がつづく可能性があることが、様々な調査によって明らかになっています。新型インフルエンザに感染していると診断された場合や、周囲で新型インフルエンザが流行している場合、発熱などの症状がなくなっても、症状がはじまった日の翌日から7日目までは外出を控えましょう。

これから、風邪、インフルエンザにかかりやすい時期です。なってしまった場合は、適切な対処法を実践し、家でゆっくりと体を休めましょう。

5~6月は枇杷/ビワの季節

ビワの概要

ビワの果実
袋がけされたビワ

初夏になると青果コーナーに並び始めるビワは季節感を感じさせてくれる果物のひとつです。あのふっくらとしたオレンジ色の果実を見るとついつい買ってしまう人も多いのではないでしょうか。

ビワの主な産地は亜熱帯や温帯地域です。年平均気温15度以上、最低気温は-5度以下にならない場所が栽培に適しているといわれています。このため日本では千葉県より北では本格的な栽培は行われていません。ただし近年の温暖化による影響により、栽培可能地域が北に広がる可能性があります。

ビワの歴史

ビワの花
茂木

ビワの原産は中国(China)地方で、6世紀にはすでに栽培が行われていました。日本にも野生種があったという説がありますが、現在栽培されているのは中国からもたらされた品種がもとになっています。

ビワに関する文献は奈良時代に記述された書物が最も古いものです。日本で栽培が始まったのは江戸時代の中期頃で、千葉県の富浦では宝暦元年(1751年)に栽培がスタートしたといわれています。その頃の果実は小ぶりだったそうですが、そこで栽培されたビワは江戸に出荷されていたようです。

その後、江戸時代の末期(天保から弘化の頃)に中国の品種が日本に入ってきて、現在のような大玉のビワが本格的に栽培されるようになりました。

ビワの見分け方(選び方)

見分け方

ヘタがしっかりしていて、果皮に張りがあり、ビワ独特の鮮やかさがあるもの。また、うぶ毛と白い粉(ブルーム)が残っているものが新鮮なビワです(ただし、ブルームは袋がけの段階で紙とこすれて落ちていることもあります)。果皮に傷が付いていたり、うぶ毛が取れてテカテカと光っているものは収穫してから日が経っているので避けましょう。