無呼吸症の危険を見抜く方法とは?
では、どうやって無呼吸症の危険を見抜けばいいのでしょうか?実は外見で判断する上で参考になるポイントがあります。
ポイント(1)「のどの奥が見えない」
右はのどの奥の口がいすい(いわゆる「のどちんこ」)が見えるので問題なし。左は見えないので無呼吸症の疑いがあると考えられます。
この検査は、舌が口の中で大きくなっていないかを見ます。
特にあごが小さい人は少し太っただけでも、舌が口の中でいっぱいになってしまうため、口がいすいが見えなくなりがちです。
自分で確認する際は、以下のことに注意してください。
(1)頭はまっすぐ。後ろに倒れないように
(2)口を大きく開けて舌を下に出す
(3)この時、声を出さない。口がいすいの位置が変わってしまいます
ポイント(2)「あごの下の角度が浅い」
「無呼吸症の疑い」 |
「問題なし」 |
右はあごの下と首が作る角度があるので問題なし。
左はその角度が浅いので無呼吸症の疑いがあると考えられます。
実はあごの下には骨がありません。
したがって、特にあごの小さい人の場合、太って舌の肉が増えると、垂れ下がってきていることがわかるのです。
※その他、「歯並びの悪い人」にあごの小さい人が多いとされています。あごが小さいと歯が並びきれなくなるからです。
これら外見上の特徴に加えて、下記の4項目が睡眠時無呼吸症の「目安となる症状」です。
(1)高血圧
睡眠時無呼吸症の代表的な症状です。
夜間の高血圧を翌朝に引きずるケースが多いため
特に「起床直後の血圧」が高い人は疑わしいと考えられます。
(2)日中の眠気や疲労
単なる睡眠不足ではなく、睡眠時間をたっぷりとった翌日でも日中の眠気や疲労を感じる人は疑わしいと考えられます。
(3)大きないびき(普通の話し声より大きいいびき)
(4)無呼吸の指摘
家族や友人に睡眠中の無呼吸を指摘されたことがある人は疑わしいと考えられます。
これら4つのうち、2つ以上当てはまる人は、
まずは、かかりつけ医にご相談の上、
睡眠の専門医の指導を受けることをおすすめします。
※医療機関によって異なりますが、多くの場合、
呼吸器内科、耳鼻科、精神科などに睡眠の専門医がいます。