風邪やインフルエンザなど“ウィルス”の拡散を防ぐ5つの方法

【ママからのご相談】
1歳、3歳の子どもがいます。家族が風邪を引くといつも子どもにうつってしまい、困っています。子どもに風邪を移さない工夫はありますか?

001l●A. 風邪を引いた人は、子どもから離そう。“せき”“くしゃみ”でウィルスは、2~3mも飛ぶ!

風邪を引いた人自身もつらいのに、それを子どもにうつしてしまった場合、もっとつらいですね。同居する家族の風邪を子どもにうつさない工夫について、とても強力なウィルスを持つ『インフルエンザ』を事例に考えてみました。

乳幼児がインフルエンザ予防接種を受けても、発症しない確率は50%程度だと聞きます。感染を100%予防できるものではないですが、以下をすべて実践すれば予防できる確率は上がると思います。(以下は、子どもがすでにインフルエンザ予防接種を受けて2~3週間経過後という前提です)

●強力なウィルスを子どもに感染させない方法

インフルエンザウィルスが感染する経路は、ウィルス保持者が“くしゃみ”“せき”“鼻水”などによってウィルスを拡散(飛沫)し、それが他者の“のどや鼻の粘膜”につくこと。具体的には、くしゃみで拡散されるウィルス、鼻水をかんだ手についたウィルスなどが原因だそうです。感染を防ぐ方法は、大まかに言えば、

・くしゃみ、せきで飛沫するウィルスの拡散を防ぐこと
・ウィルスに触れないこと
・ウィルスが体内に入っても、発症しないカラダ作り

です。

●ウィルスを拡散させないための方法5つ

●(1)インフルエンザや風邪にかかった人は、“別室”で過ごす&寝るときに“隔離”

たとえばインフルエンザにかかった人を、子どもが寝る寝室とは離して“隔離”します。隔離された家族は寂しいですが、ウィルスがいなくなるまで仕方ない。同じ部屋で過ごす、または寝るとウィルスに感染する確率はかなり高まります。

●(2)ウィルス感染した人は、一日中“マスク”をする

上記にあった、“飛沫”を防ぐため。東京逓信病院のホームページによれば、

・“せき”一回で、約10万個のウィルスが2m飛ぶ
・“くしゃみ”一回で、ウィルスが3m飛ぶ

そうです。ウィルス感染した人には、かならず、“一日中、マスクを着用”をお願いしましょう。また、風邪にかかっていない家族も全員マスクをすれば、家族全員に感染することを防御できます。

●(3)こまめに、部屋の“換気”を

閉じられた空間の中では、常にウィルスが浮遊しています。こまめに“換気”をすることで、ウィルスを部屋の外に出しましょう。

●(4)子どもの“手洗い”、“うがい”を徹底する

子どもは手をよく鼻や口にあてます。手についたウィルスは、よく洗い流しましょう。

●(5)子どもの“免疫力”を上げる

免疫力を上げるには、“よく寝る”、“栄養のあるものを食べる”、“適度な運動をする”これにつきます。子どもの様子をよく観察しながら、家族全員が感染しないように栄養面に気を付け、早寝早起きをしてウィルスに負けないカラダを保ちましょう。

まずウィルスを拡散させないこと、そして栄養と睡眠で、風邪にかからない体を作ることが大切なのですね。看病で大変なパパやママは、ご自身の健康管理まで気が回らないのも現実。家事を少しくらい怠っても、風邪やインフルエンザがうつって何日も寝込むよりはマシ! いつもより早めに寝ちゃいましょう!

体重変化 食べ物より飲み物に気を付けて!

体重管理には食べ物より飲み物の方が重要だと判明
固形物によるカロリー摂取よりも液体によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいことが明らかになりました。
「液体と固体のカロリー摂取は両方とも体重変化に関係するが、調査開始後6ヶ月間での体重減少に対する著しい影響は、液体によるカロリー摂取量の減少にしか見られなかった」と語るジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のBenjamin Caballero教授。「液体による摂取カロリーを抑えることは、6ヶ月で0.25kg、18ヶ月で0.24kgの体重減少に結びついた。砂糖を含む飲料では、1日1杯減らすことが6ヶ月で0.5kg、18ヶ月で0.7kgの体重減少につながった。調査対象の7タイプの飲料で、砂糖で甘くした飲料だけが体重変化と顕著なかかわりを示した」

Caballero教授ほかジョンズ・ホプキンス大学・National Heart, Lung, and Blood Instituteデューク大学・ペニントン生物医学研究所・Kaiser Permanente Center for Health Research・アラバマ大学ペンシルベニア州立大学の研究者らは25歳から79歳までの810人を対象とした18ヶ月間の生活習慣調査「PREMIER trial」で、調査対象者の体重と身長を開始時から6ヶ月、18ヶ月の時点で厳密に測定しました。食習慣の調査は事前通告なしの電話による過去24時間の食事の聞き取り調査によって行われました。

調査では飲料は、砂糖で甘味をつけた飲料(通常の清涼飲料水・フルーツドリンクなど)、ダイエット飲料(ダイエットコーラなど人工甘味料で甘味をつけた飲料)、ミルク(牛乳・低脂肪乳など)、果汁100%のジュース砂糖入りのコーヒー・紅茶砂糖なしのコーヒー・紅茶アルコール飲料の7つのカテゴリーに分けられました。そのうち「砂糖で甘味をつけた飲料」が液体による摂取カロリーの37%で最も多くを占めました。

液体による摂取カロリーは肥満の増加と並行して増加していて、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校による以前の研究では、2015年にはアメリカの成人の75%が過体重あるいは肥満になることが予想されていているそうです。成人人口の3分の2にも影響し糖尿病などのリスクを高める肥満のまん延は清涼飲料水と結びつけられていて、研究者らは減量や体重維持のために成人は砂糖で甘味をつけた飲料の摂取を控えることを推奨しています。

「7つのカテゴリーの飲料のうち、砂糖で甘みをつけた飲料のみ6ヶ月と18ヶ月の時点での体重変化と顕著な関連が見られました」と論文の筆頭著者Liwei Chen医学博士は語ります。「ダイエットドリンクやアルコール飲料の摂取量の変化は体重変化とマイナスの相関が見られましたが、統計学的に有意なほどではありません。今回の調査結果は液体によるカロリー摂取を減らす、特に清涼飲料水での摂取を減らそうという政策や公衆衛生活動の指針を支持します」

「インフル」「ノロ」…感染症を予防する“正しい手洗い”とは

 

 寒さが本格化するこれからの季節は、インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎などの患者が最も増える時期だ。特に子供の場合は、感染で重症化することもあるので注意が必要だ。ワクチン接種や手洗いなどの予防対策をしっかり行おう。重症化防ぐワクチン毎年1月から3月にかけて患者が増加するインフルエンザ。予防にはワクチン接種が有効だ。学級閉鎖が行われるなどすでに流行している地域に住んでいる場合は、「今さら接種しても意味がない」と思うかもしれない。しかし、小児科医でNPO法人「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろうの会」の薗部友良(ともよし)理事長は「インフルエンザは夏まで流行が続くこともある。これからでも遅くはないので、未接種ならワクチンを受けた方がいい」と指摘する。インフルエンザワクチンは、はしかワクチンのように発病をほぼ確実に阻止するほどの効果は期待できない。しかし、高熱などの症状を軽くし合併症による入院や死亡を減らす効果がある。日本では年に数百人の子供がインフルエンザによる高熱が原因で脳症になっており、重症化を防ぐためにもワクチン接種は必要だ。

十分な免疫をつけるため、13歳未満の子供は4週間隔で2回の接種を受けることが勧められる。

また、ウイルスを家に持ち込まないために、保護者が接種しておくことも重要だ。

高熱が出て、だるさや頭痛などの症状があるときは医療機関を受診し、簡易検査などでインフルエンザと診断されたら、処方された抗インフルエンザ薬を指示に従って服用する。

子供の場合、インフルエンザによる高熱などが原因で高いところから飛び降りるなどの異常行動がみられることがある。寝ている間も時々、子供の様子を確認した方がいい。

習慣づけが大切食中毒や感染性胃腸炎を引き起こすノロウイルスは今のところ有効なワクチンがない。ノロウイルスは感染力が非常に強く、手指や食品を介して口から感染する。このため、予防にはまず、手洗いをしっかり行うことが大事だ。ノロウイルスによる食中毒は、かつてはカキなどの二枚貝が原因とされることが多かった。しかし、最近は感染者が調理することで食品が汚染され、それを食べた人が感染するケースが圧倒的に多い。感染後、全く症状が出ない人もいるが、その場合も1~2週間はウイルスを排出し続ける。家庭で調理をする場合は症状の有無にかかわらず、調理前に丁寧に手を洗おう。手洗いは、せっけんを十分泡立て、指先、爪の間、指の間、親指の周り、手首まで念入りに洗い、十分に水や温水で流し、洗い終わった手はペーパータオルや清潔なタオルでよくふく=図参照。

感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「トイレの後や食事の前にはせっけんと流水でしっかり手を洗うことを習慣づけてほしい」と話している。

新学期で流行拡大も

厚生労働省によると、全国約5000カ所の医療機関から最新週(昨年12月22日~28日)に報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関当たり26.63人と前週の15.17人よりも増加。都道府県別では、埼玉▽神奈川▽福岡▽岩手▽長崎▽香川▽大阪▽北海道▽千葉▽東京-の順で、警報の目安となる30人を超えたのは12都道府県だった。まもなく全国で流行のピークを迎えそうだ。

流行しているのはA香港型で、高齢者は重症化しやすい。厚労省は「新学期が始まり、流行がさらに拡大する恐れが高い」とし、手洗いやうがいなどの徹底を呼びかけている。