うつ病3  治療のポイント

うつ病治療のポイントは?

広島大学の研究グループは、うつ病特有の脳の反応を明らかにしました。

モニターに○(丸)が出た後には、かわいい子犬やおいしそうなステーキといった、快を感じる写真が、□(四角)が出た後には唸るオオカミや画面いっぱいの毒グモといった、不快を感じる写真が映し出されます。

研究ではこのときの脳の反応を調べました。
実は、重要なのは、写真が表示される直前の○や□が出たとき。それぞれ「快感を期待する部分」「不快を予測する部分」が活動していると考えられるのです。

すると、うつ病の人は「快感を期待する部分」の働きが弱くなっている一方で、「不快を予測する部分」の働きが強くなっていることが分かりました。

つまり、治療を受けて少し上向きになっても、「これからきっとよくなるのだ」と思えず、逆に少しでも悪い傾向があると「まだまだよくならない」と脳が勝手に、さらに悪いことが起こる、と反応してしまうのです。

だからこそ、うつ病治療で大切なことは
「回復はゆっくりであることを知る」
そして、落ち込みが深いほど回復も遅くなるので、
「一刻も早く治療をスタートする」こと。

やはり休息・休養と抗うつ薬が治療の柱になります。

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